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第8回 蜂蜜エッセイ応募作品

はちみつがくれる幸せな時

ふるふる

 

 私の中で「はちみつ」とは幸せな家庭にしかないものだと思っていた。なぜなら、はちみつは高価だ。
 私は父子家庭で育った。父は仕事と家庭を両立して一生懸命私たち姉弟を育ててくれた。食事はスーパーの惣菜で外食は安くて早いカレー屋だった。
 そんな日々の中ではちみつを食べる機会はほとんどなかった。
 何年か経ち、私は大人になった。恋人と遊びに行った時に、たまたま「はちみつ専門店」を見つけた。
 興味本位で店に入ってみた。そこにはたくさんの小瓶が並べられた棚があり、いろいろな種類のはちみつが照明に照らされキラキラと輝いていた。店員さんが「いろいろ試食して味を比べてみてください。」と言ってくれた。さっそく2人で試食をした。
 アカシア、トチ、クローバー、りんご、サクラ…他にもたくさん!全部美味しい!全部風味が違う!はちみつに種類がこんなにたくさんあることを知らなかった!とても感動した。
 はちみつに憧れを持つきっかけになった出来事だった。
 しかし、もっと驚きだったのは恋人や友だちが毎日普通にはちみつを食べていたことだった。
 彼らはヨーグルトやパンにつけて食べたり、ホットドリンクに溶かして飲んでいるという。はちみつが常備された食卓とはなんと優雅な生活だ。砂糖ではなくはちみつを選ぶところになぜか心の余裕のようなものを感じる。
 優しい甘さで栄養価の高いはちみつ。かぼちゃの煮物に入れるとほっとする味になる。紅茶に砂糖の代わりに入れると後からふわっとはちみつの風味に包まれる。
 やっぱり私には今でも「はちみつ」=「幸せな家庭・食卓」なのだ。
 朝日が差し込む食卓で家族が笑顔ではちみつをパンやヨーグルトにつけたり、ホットミルクに混ぜて飲んでいる姿が思い浮かぶ。私もそんな家庭を作りたい。
 大人になり、自分ではちみつを買えるようになってもそんな憧れをもっている自分がいる。
 父も最近、はちみつにはまったらしい。それを聞いて嬉しかった。冬はショウガ紅茶に溶かして飲むらしい。父にもはちみつの優しい甘さとほっとする感覚を感じてほしい。
 父と一緒にはちみつがくれる幸せな一時を共有したい。

 

(完)

 

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